もくじ
そもそも御朱印・御朱印帳とは?
御朱印(ごしゅいん)とは、一言でいうと、神社やお寺を参拝すると頂ける「参拝証明」のようなもの。御朱印には参拝した日付、神社仏閣の名称、お寺でまつられている仏さまの名称などが墨書きされています。
実は御朱印の原点とも言われているのが”日本で一番古い巡礼”西国三十三所巡り。
当時の御朱印は「写経=お経を書き写す修行」を行い、お寺に納めた証明として「朱印」を頂くものでした。なので西国三十三所では今でも御朱印を「納経印」、御朱印帳を「納経帳」といいます。
このサイトでは初心者の方がより馴染みのある「御朱印」&「御朱印帳」という名称で統一します。
御朱印を頂くための専用の台紙になるのが御朱印帳。御朱印帳(納経帳)にはカワイイものから、かっこいいものまで様々なデザインがあり、西国三十三所専用の御朱印帳も販売されています。
西国三十三所の専用御朱印帳には、あらかじめ各お寺の情報(ご本尊、ご詠歌、お経など)が書かれているケースが多いです。これらの情報は、お参りの際にも役立ちます。
各お寺で御朱印を頂くページがあらかじめ決まっているので、どこを巡って、どこを巡っていないのかがひと目でわかります。空白を埋めていくのも純粋に楽しいですし、埋めていくのがモチベーションの一つにもなります。
(写真:先達用の御朱印帳)
また、西国三十三所を満願すると「満願印」を押して頂ける&「先達」になることが出来ます(申請料が必要)。その際、「満願した証明として御朱印帳が必要」になりますので、別々の御朱印帳で頂いている場合はその証明が大変です。
昔から西国三十三所を満願した御朱印帳は「極楽浄土へのパスポート」「閻魔さんへの手土産」ともいわれ、亡くなった際には棺桶に入れるという信仰もあります。それほど特別な信仰を集めた霊場巡りですし、専用の御朱印帳を用意するデメリットは、購入する為の出費がかさむ?(2000円~4000円前後)ぐらいですね。
御朱印帳は巡礼前に準備しておくのがオススメ
御朱印帳がなくても西国三十三所をめぐること自体は可能です。ただし、御朱印は郵送対応などはしておらず、その場でしか頂けないもの。何箇所か巡ってから「あぁ、御朱印帳準備しておけばよかった」(by管理人の経験談)という後悔は避けたいところ。
どうせ巡礼をするのであれば、記念にもなり、極楽浄土へのパスポートにもなる御朱印帳を巡礼前に準備しておくことをオススメします。
後悔しない「専用の御朱印帳」の選び方は?
管理人が実際に満願した経験をもとに、専用の御朱印帳を選ぶ際の基準になるようなチェック項目を作ってみました。
✔2.ご詠歌の御朱印を頂くかどうか?
✔3.日本百観音めぐりの予定はある?
✔4.御朱印帳のタイプ(仕様)を決める
✔5.サイズと重さをチェックする
✔6.華厳寺(3種類ある)分のスペースがあるか?
✔7.番外札所分のページがあるかどうか?
✔8.裏写りしないかどうか?
✔9.お礼参りの余白は何ページある?
6~10のチェックポイントに関しては「西国三十三所専用として販売されている御朱印帳」なら大丈夫かと思いますが、念の為入れています。
御朱印を頂く4つの手段を知る
西国三十三所では「主に4つの場所(帳面)」に御朱印を頂けます。
2.掛け軸
3.笈摺・白衣
4.曼荼羅
御朱印帳に頂く
最も一般的な御朱印を頂く手段が「御朱印帳」。各札所で300円で頂けます。
御朱印帳 | |
御朱印帳の相場 | 2000円~5000円(一般的なものは2000円代) |
御朱印代(志納料) | 各札所300円 |
メリット | 種類が豊富なのでお気に入りが見つかる |
デメリット |
掛け軸(納経軸)に頂く
専用の「掛け軸(納経軸)」に頂く御朱印も人気です。御朱印がズラーッと並ぶ様は圧巻ですね。部屋に飾っておけば、いつでも西国巡礼の旅を思い出せ、気持ちも引き締まります(御朱印代500円)
掛け軸(納経軸) | |
御朱印帳の相場 | 数千円~20000円代 |
御朱印代(志納料) | 各札所500円 |
メリット | 満願後に部屋に飾れ、いつでも巡礼を思い出せる |
デメリット | 住宅事情によって飾る場所が限られる |
朱印用の白衣(びゃくえ)に頂く
笈摺(おいずる)・白衣(びゃくえ)に頂くことも可能(御朱印代200円)。自分や身内の方が亡くなった時に着せると極楽浄土へ行けるという信仰があります。
朱印用の白衣 | |
白衣の相場 | 3000円~5000円代 |
御朱印代(志納料) | 各札所200円 |
特徴 | 自分や身内の方が亡くなった時に着せると極楽浄土の行けるという信仰 |
西国観音曼荼羅の御朱印
「掛け軸に変わる新しい形」としてリリースされたのが「西国観音曼荼羅」です。札所ごとに色分けされた八角形の台紙に頂ける御朱印で、専用の台紙に張って集めることで飾れるようになっています。「通常の御朱印」と「ご詠歌の御朱印」を選べます。
完成イメージはこんな感じ↑これなら現代の住宅事情でも飾れそうですね。
西国観音曼荼羅の御朱印だけで満願した場合も、先達の資格を得れます。つまり曼荼羅で御朱印を頂くのであれば、他の専用の御朱印帳を買う必要はありません。ただし、注意点もあります。
1.西国観音曼荼羅セット(33枚+専用の台紙・3000円)を購入できる札所が限られている(2020年時点)
2.御朱印に日付が入らない
3.飾る場合、額を別途購入する必要がある(16000円)
(状況が変わっている可能性がありますので、最新の情報は公式サイトなどでご確認ください)
西国観音曼荼羅(まんだら) | |
白衣の相場 | 西国観音曼荼羅セット(3000円)※飾る用の額は別売り |
御朱印代(志納料) | 各札所500円 |
サイズ | 専用の台紙サイズ縦80cm×横77cm(紙に張る順番は自由) |
メリット | ・満願後に額にいれて飾れる ・御朱印帳を持ち歩く必要がないので身軽 ・通常の御朱印(太字)とご詠歌の御朱印を選べる |
デメリット | ・飾る場合、額を別途購入する必要がある(16000円) ・御朱印には日付が入らない ・西国観音曼荼羅のセットは購入出来る場所が限られている |
一度に複数の御朱印を頂いてもいいの?
西国三十三所めぐりをする際に、上記4種類のどの方法で御朱印を頂くのか決めておきましょう。
例えば半分ほど巡ってから「やっぱり掛け軸にも御朱印を頂きたい」と思っても、総距離約1000kmはあるという西国三十三所を巡り直すのはけっこう大変ですね^^
もちろん関西圏にお住まいで気軽に行ける方なら1巡目は御朱印帳に、2巡目は掛け軸にという方法も良いですね!
ご詠歌の御朱印を頂くかどうか?
西国三十三所では通常の御朱印(札所ご本尊)とともに、西国三十三所のご詠歌の御朱印も頂けます。もし両方の御朱印を頂きたい場合は「通常の御朱印用」と「ご詠歌用」の2冊準備してもいいですね。
もしくは「御朱印帳に通常の御朱印」&「西国観音曼荼羅にご詠歌の御朱印」という組み合わせもありです。
何度も巡れそうな人は、一巡目に通常の御朱印、二巡目に「先達専用の御朱印帳」でご詠歌を頂く方もいます。
・通常の御朱印のみなら1冊、ご詠歌も頂くなら2冊必要
・ご詠歌の御朱印は「西国観音曼荼羅」に頂くことも可能
百観音霊場めぐりをするかどうか?
日本百観音とは「西国三十三所」と、西国の「写し霊場」とされる坂東三十三所と秩父三十四霊場をあわせた総称。
今、このサイトを見てくれている方は「これから西国三十三所をめぐる」という人が多いと思いますが、もし現時点で「百観音を巡る!」と決めていて、御朱印帳を一つにまとめたいなら、百観音巡礼用の納経帳(御朱印帳)、納経軸を検討してみても良いかも知れません。
御朱印帳のタイプ(蛇腹・紐綴じ・ノートなど)を決める
御朱印帳には様々なタイプ(仕様)があります。
・紐綴じタイプ
・ノートタイプ
それぞれメリット・デメリットがあり、どれが良いというのはないですね。
紐(バインダー)タイプは、◯◯霊場巡り専用の御朱印帳に多いタイプ。このタイプのメリットは、特定のページだけ取り外せること。
その日行く場所が決まっているなら、そのページだけ持ち歩いて(汚れたり、折れないようにクリアファイルなどに入れて)、納経所(御朱印所)でお渡しすれば御朱印を書いて頂けます。
御朱印帳をまるごと1冊持ち歩く必要はありませんし、荷物をかなり軽減できます。
御朱印帳のサイズ、重さをチェックする
写真左から)
・一般的な御朱印帳(横11cm×縦16cm)
・大判の御朱印帳(横12cm×縦18cm)
・西国三十三所専用の御朱印帳
・西国三十三所専用の御朱印帳
上記以外に、B5サイズ(横18cm×縦18cm)も多いです。
下)西国三十三所専用の御朱印帳
あとは「巡礼で使う予定のバッグや御朱印帳袋に入るサイズか」など、あらかじめサイズ感もチェックしておくことをオススメします。
・どのように巡るか(車、電車、徒歩)でも選択肢は変わる
華厳寺は3箇所分のスペースがあるか
華厳寺(33番)には、「過去、現在、未来」を表す三種類の御朱印があり、3つで1セット(900円)です。
・満願堂(過去)
・笈摺堂(未来)
西国三十三所専用の御朱印帳であれば、ほぼ問題ないと思いますが、念の為「華厳寺は3箇所分のスペースがあるか?」をチェックしておいて損はないです。
番外札所分のページがあるかどうかをチェック
西国三十三所には、番外札所と呼ばれる「聖地」があります。
“絶対に巡らなければならない”というルールはありませんが、三十三所とともに巡るのが古くからの習わしと言われています。
西国三十三所専用の御朱印帳であれば、番外札所(3ヶ所)のスペースがあらかじめ用意されているものが多いですが、念の為、番外札所分のスペースがあるかどうか?もチェックしておくことをオススメします。
お礼参り用のページの有無をチェック
西国三十三所には古くからの慣習によって、「お礼参りの定番」として挙げられるお寺があります。
お礼参りは番外札所同様、「行かなければならない」というものではありませんが、専用御朱印帳には、あらかじめ上記のお寺のスペースが印刷されているタイプ(善光寺など)と、白紙だけ用意してあるタイプがあります。
お礼参りに行くなら「どのお寺が入っているか」「余白のページは何ページあるか」などをチェックしておくことをオススメします。
やっぱり「西国三十三所の満願のお礼参り」として参拝するのであれば、西国三十三所の御朱印帳にまとめた方が気持ちいいですもんね。
裏写りしないかどうか
御朱印帳選びで気になるのは「裏写り」するかしないか。お寺の御朱印は墨をたっぷり使った豪快な御朱印が多いので、裏写りするかしないかも選ぶ際のポイント。
御朱印帳の値段は、裏写りしない紙質がどうかも関係します。安さだけを重視してしまうと、裏写りがスゴイなんてことになりかねません。
管理人が使っていた御朱印帳は厚みのある紙を使っていたので、両面に御朱印を頂きましたが、裏写りは全く有りませんでした。個人的には多少値段が高くてもしっかりした御朱印帳を選ぶことをオススメします。
、裏写りをあまり気にしないなら、安さ追求でもOKだと思います。この辺りは何を重視するかですね。
西国三十三所専用の御朱印帳はどこで買うか決める
西国三十三所専用の御朱印帳は、様々なデザインのものが販売されています。
「西国三十三所専用の御朱印帳」は、西国三十三所のお寺の”ほぼ”全てのお寺で販売されています。ただし、決して品揃えは多くはないんですよねぇ・・。専用の御朱印帳を扱っていても1種類のみという場合もあります。
西国三十三所の各お寺で御朱印帳を購入するメリット・デメリット | |
メリット | ・手にとってサイズ感や紙の質感を確認できる ・気に入った御朱印帳が見つかった場合、その日から使える |
デメリット | ・お気に入りの御朱印帳が見つからない場合もある ・実際の使用感は使ってみないとわからない |
ネット通販で御朱印帳を購入するメリット・デメリット | |
メリット | ・デザインを選び放題。ほぼ確実にお気に入りを見つけられる ・実際に使った人の口コミを参考にできる |
デメリット | ・手にとってサイズ感や紙の質感を確認できない ・商品が到着するまでに時間がかかる |
「種類の豊富さ」なら、ネット通販が圧倒的です。
ただし、ネット通販のデメリットは「イメージと違った」ということがあり得ること。各ショップの説明文をしっかり読んで、不明点は確認(質問)しておけば防げます。管理人は、出発前に西国巡礼グッズをすべてネット通販で揃えました。
まとめ
✔2.ご詠歌の御朱印を頂くかどうか?
✔3.日本百観音めぐりに行くかどうか?
✔4.御朱印帳のタイプ(仕様)を決める
✔5.サイズと重さをチェックする
✔6.華厳寺(3種類ある)分のスペースがあるか?
✔7.番外札所分のページがあるかどうか?
✔8.裏写りしないかどうか?
✔9.お礼参りの余白は何ページある?
・西国三十三所早創1300年記念の御朱印帳付き
・番外札所も参拝
・お参りの必需品がついてくる などなどのバスツアーだからこそのメリットも。
1.クラブツーリズムのサイト(下記参照)へ
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