

もくじ
お礼参りとは?
一般的に”お礼参り”は、“神社仏閣で願いを祈願し、叶った際にお礼を伝える”こととされています。
西国三十三所の場合であれば、すべて巡った後に無事に満願できたお礼として、お礼参りするのが習わしとされています。


「お礼参りの定義」からすると、出発前に道中安全を祈願した場所、もしくは西国三十三所巡礼を発願(ほつがん)したお寺に行くのが一般的です。
西国三十三所のお礼参りの「定番」
ただし、西国三十三所には古くからの慣習によって、「お礼参りの定番」として挙げられるお寺がいくつかあるんですよね。
西国三十三所専用の納経帳や笈摺、掛け軸などには、それらが「お礼参り用の御朱印スペース」として設けられています。
ということで!まずは、西国三十三所専用の納経帳(御朱印帳)、笈摺、納経軸に記載される事が多い場所を紹介します。
・東大寺 二月堂
・高野山
・善光寺
・四天王寺
善光寺(長野県)
長野県長野市にある善光寺(ぜんこうじ)。1400年の歴史があるお寺で、ご本尊は日本最古の仏像。江戸時代には「一生に一度は善光寺参り」ともいわれた、日本を代表するお寺の一つ。
善光寺では西国三十三所の客番として、御朱印をされているようです。
西国三十三所(もしくは百観音、百観音のいずれか)のお寺をすべて巡って「結願」「満願」したら、善光寺&北向観音(別所温泉)にお礼参りするのが習わしとされています。
満願した御朱印帳を持って申込みをすれば、本堂内でお経をあげて頂けます^^証明所(證)&と特別な散華付きで5000円です。
本堂には百観音(西国・坂東・秩父観音)の分身仏が安置されています。
比叡山 延暦寺(根本中堂)世界遺産
京都と滋賀にまたがる比叡山一体がお寺。日本を代表する大寺院の比叡山 延暦寺。日本仏教の聖地として、ユネスコ世界文化遺産にも登録されています。
比叡山延暦寺の公式サイトには「根本中堂」が西国三十三所の番外として記載されています。
東大寺 二月堂(奈良・世界遺産)
奈良県にある東大寺(とうだいじ)は、「奈良の大仏」でお馴染みの世界遺産です。
年間200万人もの観光客が訪れる奈良のお寺の超メジャースポット。東大寺の二月堂のご本尊は十一面観音がまつられています。
東大寺の納経所にも「西国三十三所」のお礼参りの御朱印は「二月堂」で書いているという案内が。
四天王寺(大阪府)
四天王寺(してんのうじ)は、今から1400年以上前に聖徳太子によって創建されたと伝わる大阪を代表するお寺の一つ。日本最古の寺とも。
四天王寺の御朱印一覧には「西国三十三観音霊場 番外」の案内(左から二つ目)があります。
四天王寺の御朱印。管理人は、西国三十三所専用の御朱印帳の空白ページにいただきました^^
管理人が購入した朱印用の白衣にも「四天王寺」のスペースがあります。
高野山 金剛峯寺(奥の院)
和歌山県高野町にある金剛峯寺(こんごうぶじ)。世界遺産にも登録されている高野山真言宗の総本山です。
弘法大師(空海)が眠る高野山の奥の院は、四国八十八ヶ所のお礼参り(高野山参り)として定番ですが、西国三十三所専用の納経帳などに記載があるケースもあるようです。
管理人が用意した西国三十三所の朱印用白衣にも「高野山奥の院」のスペースがありました。
上記のお寺はなぜ「お礼参り」の定番に??
お礼参りに行くお寺として色んなお寺が挙がりますが、特に有名なのが「善光寺(長野)」です。
「西国三十三所と善光寺に、どんな関連があるのか?」という理由が気になるところですよね。諸説ありますが、これは西国三十三所がブームになった江戸時代に、東日本方面からお参りする人の事情が大きいようです。
当時、東国から西国三十三所めぐりをした人は、華厳寺(33番)で満願したら、そのまま中山道を通って帰るのが定番ルートだったようです。その帰り道に寄ったのが「善光寺(長野県)」です。
今のように自由に旅行に行けない時代です。善光寺は江戸庶民にとっては、“一生に一度は善光寺詣り”とされ、憧れのお寺でした。
多くの庶民にとって西国への巡礼も”一生に一度であり、命がけの旅”だったので、「せっかくだから行ける所は、行っておきたい」という気持ちが強かったようです。
「帰りに善光寺にも寄っていくかぁ」=いつしか「巡礼が終わったお礼をする所」になった説があります。
また、善光寺のご本尊(阿弥陀如来)は、観音さまの上司にあたる仏さまです。「帰りに観音さんの上司にも挨拶して極楽浄土を確実にしてもらうかぁ」的な意味合いもあったとか。
ご詠歌にも「身はここに 心は信濃の善光寺 導きたまえ 弥陀の浄土へ」とあります。
西日本方面からの巡礼者も百観音霊場めぐりの際に「善光寺」にも立ち寄ったとか。
お礼参りに行く人の御朱印帳選び
もし「どうせならお礼参りの定番に挙がるお寺に全部行きたい」というアクティブ派は、御朱印帳を選ぶ際にお礼参り用のスペースの有無を基準に選ぶことをオススメします。
別々の御朱印帳に頂くよりも、西国三十三所関連は一冊にまとまっていた方が気持ちいいですし、記念にもなりますしね(勿論決まりはありません)。管理人が使っていた御朱印帳は番外札所3ヶ所+余白のスペースがありました。
その他、「お礼参り」についての考え方
「お礼参りに行くかどうか」「満願した後にどうするか?」はご自身が西国三十三所を巡る目的、テーマなどに合わせて決めると良いと思います。その際に参考になるかわかりませんが、いくつかの選択肢を挙げておきます。
お礼参りには行かない派もいる
お礼参りの定義からすると「道中の安全を祈願していない場所に行っても、“お礼参り”としては意味がない」という考えの方も多くいます。確かに本来の意義からいうと、それも正しいですね。
安全祈願した場所、発願したお寺に行く
江戸時代の人は道中の安全祈願を地元のお寺(菩提寺)・神社(氏神)でしてから出発していたようです。無事に帰ってきたらその御礼として菩提寺や、氏神様にお礼参りをしていました。
西国三十三所巡礼を発願(ほつがん)したお寺に行く
西国三十三所巡礼を発願(ほつがん)したお寺に行く方も多いようですね。なので、番号順に巡った方は青岸渡寺(1番)に行きます。
満願後に「先達」としてお礼参りする
「西国三十三所札所会」さんによると、「最初の巡礼は現世利益のため、二度目の巡礼は感謝を込めたお礼参り」とも言われるとか。余裕のある方は「お礼参り」として二度目の巡礼をしてみるのもオススメ。
満願後は「公認先達」という称号をもらえます(申請料が必要)。
そして先達として2回巡拝すると「中先達」となり、その後も回数によってランクアップし、各ランクには特典(授与品)もついてきます。これも楽しいですよね。
まとめ
お礼参りに「◯◯に行かなければならない」という公式な場所はなく、どこに行くかはその人の”気持ち次第”








・西国三十三所早創1300年記念の御朱印帳付き
・番外札所も参拝
・お参りの必需品がついてくる などなどのバスツアーだからこそのメリットも。
1.クラブツーリズムのサイト(下記参照)へ
2.歴史・文化「お参り・巡礼の旅(こころの旅)」をクリック
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