仏像のランクを知ることで、観音さまもよくわかる!
もくじ
仏さまはおおまかには4つのランクに分けられる
・菩薩(悟りを開く修行中)
・明王(怖い顔をして仏教へ導く)
・天部(インドの神様)
如来(悟りをひらいた状態)
如来データ | |
主な如来 | ・釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来、大日如来など |
如来とは | 仏界の最高ランク。会社でいうと役員クラス。 ・すでに悟りを開いた状態 ・仏像はお釈迦様(仏教を開いた人)が悟りを開いた状態をイメージして造られる |
仏像の特徴 | ・髪がパンチパーマ(螺髪らほつ) ・服装はシンプル。アクセサリーをつけていない ・例外的に大日如来は、冠やアクセサリーをつけている ・如来は見た目が似ているので、手の形や持っているものに注目する。 |
札所で会える如来 | ・圓教寺(27番)大講堂 「釈迦如来(重要文化財)」 ・松尾寺(29番) 「阿弥陀如来(重要文化財)」 ・醍醐寺(11番) 霊宝館「薬師如来(国宝)」 ・石山寺(13番) 多宝塔 「大日如来(重要文化財・秘仏)」 など |
松尾寺(29番)の阿弥陀如来(鎌倉時代・重要文化財)は、鎌倉時代の天才仏師として名高い快慶作。春と秋の宝物館にて拝観可能(展示内容変更あり)です。
醍醐寺(11番)の薬師如来は国宝。霊宝館にて拝観可能。
菩薩(悟りを開く修行中)
菩薩データ | |
主な菩薩 | 観音菩薩、地蔵菩薩、文殊菩薩、弥勒菩薩、勢至菩薩、普賢菩薩、日光・月光菩薩 |
菩薩とは |
将来、如来となることが約束されている出世コース筆頭の仏様。
ただし、今はまだ役員目指して修行中。会社でいうと管理職。
釈迦がインドの貴族だった頃(悟りを開く前)の姿がモデルとされています。
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仏像の特徴 |
・きらびやかアクセサリーをつけている。
・髪を伸ばし、結んでいる
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札所で会える菩薩 | ・西国三十三所の全札所 「観音菩薩」 ・六波羅蜜寺(17番) 「地蔵菩薩(重要文化財)」 ・興福寺(9番)東金堂 「文殊菩薩(国宝)」 ・興福寺(9番)北円堂 「弥勒菩薩(国宝)」 |
観音菩薩
西国三十三所は「観音菩薩(観音)」をまつるお寺を巡る旅。すべてのお寺で観音菩薩がまつられています。ただし、秘仏も多く常に拝観できる訳ではありません。
地蔵菩薩
明王 (如来、菩薩につぐランク)
明王データ | |
主な明王 | 五大明王(不動明王、大威徳明王、降三世明王、軍荼利明王)、愛染明王、孔雀明王など |
明王とは |
会社でいうと中間管理職。
明王は一般的に怖い顔をして、教えに従わない人を叱り、諭す立ち位置。 |
仏像の特徴 |
・大日如来(如来ランク)の化身
・欲望にとらわれる人を、怖い顔をして仏教に導く
・乗り物に乗って、武器を持っている
・孔雀明王は「怖い顔」じゃない
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札所で会える明王 |
・三井寺(14番) 黄不動(国宝&重文)※秘仏・特別公開のみ
・醍醐寺(11番) 木造五大明王像(重文)
・三井寺(14番) 木造愛染明王坐像(観音堂安置)(重文)
・中山寺(24番)の五大明王
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不動明王
西国三十三所11番 醍醐寺の不動明王
【左】毎年2月23日に行われる醍醐寺(11番)最大の行事「五大力さん」。五大力=五大明王のこと。五大明王(重要文化財)は霊宝館にて拝めます。
【右】三井寺(14番)の黄不動尊は日本三不動のひとつ(国宝・秘仏)。かっこよすぎるので、クリアファイルを購入^^
愛染明王
三井寺(14番) 観音堂のご本尊の脇に安置されている愛染明王(重要文化財)
こんな怖い顔をして「縁結び」「夫婦円満」などの願いを聞いてくれます笑
天部 (インドの神様が仏教に取り入れられた)
天部データ | |
主な天部 | 帝釈天、梵天、弁才天、大黒天、吉祥天、四天王(持国天、増長天、広目天、多聞天・毘沙門天)、阿修羅(八部衆)、金剛力士、鬼子母神、閻魔王、十二神将など。 |
天部とは |
インドの神様(ヒンドゥー教など)が、仏教に取り入れられ「仏」になったグループ。
鎧や武器をまとい他の仏を守る役割。
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仏像の特徴 | |
札所で会える天部 |
・西国三十三所の各札所「金剛力士」
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阿修羅
9番.興福寺(南円堂)の国宝館には、”仏像界のスーパーアイドル”阿修羅像”(国宝)がいらっしゃいます。阿修羅以外にも、“国宝の仏像の15%が興福寺にある”という仏像ワンダーランド。
四天王(持国天、増長天、広目天、多聞天=毘沙門天)
(三井寺(14番)の毘沙門天)
四天王のリーダー格で、知名度が最もあるのが「毘沙門天」。単独でまつられる時は「毘沙門天」、四天王としてまつられるときは「多聞天」という名前になります。七福神の一人としても人気。
興福寺(9番)東金堂の「四天王立像」は国宝。南円堂から徒歩すぐです。
金剛力士
その他の仏像(羅漢・高僧・祖師・垂迹神など)
天部データ | |
主な種類 | 羅漢、達磨(だるま)、賓頭盧、高僧、仏教を広めた人(聖徳太子など) |
その他の仏像 |
上記の4つのランクに属していない神様、お釈迦様の弟子(羅漢)、仏教を広めた僧侶なども仏像になっています。
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仏像の特徴 |
・もともと人間なので、頭は一つ・手は二本
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札所で会える天部 |
・西国三十三所の各札所「賓頭盧」
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多くの札所で会える賓頭盧(びんずる)
(写真:21番穴太寺のびんずるさん)
西国三十三所の多くの札所で会える、賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)。十六羅漢の筆頭に挙げられるお釈迦様の弟子。親しみを込めて、「びんずるさん」「おびんずるさん」とも呼ばれます。
空也上人像
六波羅蜜寺(17番)の有名な「空也上人像(重要文化財)」は宝物館で常時拝観可能。間近でみると案外小さめ。繊細に作り込まれたお姿は感動的。
まとめ
仏像のことを知ると、西国三十三所めぐりがもっと楽しくなる!
秘仏も多いですが、春(GW)や秋の特別拝観で公開されるケースも多いので、要チェック!
・西国三十三所早創1300年記念の御朱印帳付き
・番外札所も参拝
・お参りの必需品がついてくる などなどのバスツアーだからこそのメリットも。
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