西国三十三所とは?札所一覧と歴史や由来、巡る意味などを解説

西国三十三所とは?

西国三十三所とは?

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西国三十三所巡礼(さいごく/さいこく)は近畿地方を中心に点在する33のお寺をめぐる旅(巡礼)です。1300年の歴史があるとされる日本最古の巡礼で「日本遺産」にも認定されています。

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すべてのお寺をめぐり御朱印を頂くと満願となり、その御朱印帳は「極楽浄土へのパスポートになる」として信仰されています。

西国三十三所の札所一覧

札所 ひとことメモ
1 青岸渡寺せいがんとじ(和歌山県) 【世界遺産】熊野三山の一つ。熊野古道(世界遺産)大門坂を歩いて参拝できる。本堂からは「那智の滝」(日本三大名滝)
2 紀三井寺(和歌山県) 境内から青い海(和歌浦)の絶景。桜の名所で「日本さくら名所100選」。日本百名水(清浄水)。2020年は50年に一度の秘仏ご開帳
3 粉河寺こかわでら(和歌山県) 西国三十三所のお寺で最大の本堂(重要文化財)、庭園(国指定名勝)、春は桜の名所
4 施福寺せふくじ(大阪府) 別名 槇尾寺まきおでら。弘法大師(空海)ゆかりのお寺。本堂まで石段を30分~40分登る難所の一つ。西国愛染十七霊場の第15番。
5 葛井寺ふじいでら(大阪府) 藤井寺という地名の由来になったお寺。ご本尊は現存する最古の千手観音(国宝)で大人気の仏さま。
6 壷阪寺(奈良県) 壺阪寺つぼさかでら(南法華寺)は古くから「目の観音様」として有名。清少納言が”霊験ある寺”の筆頭に挙げ、桓武天皇・一条天皇も訪れたとか。春は桜の名所に。
7 岡寺/龍蓋寺りゅうがいじ(奈良県) 明日香村にある岡寺(別名:龍蓋寺)は、日本で最初の厄除け霊場日本三大仏にも数えられる如意輪観音(重要文化財)が鎮座。
8 長谷寺はせでら(奈良県) 真言宗豊山派しんごんしゅうぶざんはの大本山。登廊、国内最大の木造十一面観音(共に重要文化財)、舞台づくりの本堂(国宝)。桜・ボタンなど「花の寺」としても有名。
9 興福寺 南円堂(奈良県) 【世界遺産】法相宗大本山。仏像界のアイドル”阿修羅像”(国宝)が有名。“国宝の仏像の15%が興福寺にある”という仏像ワンダーランド。
10 三室戸寺みむろとじ(京都府) 1年を通して花を楽しめる「花の寺」としても知られ、特にアジサイは全国的に有名。源氏物語ファンの聖地の一つ。
11 醍醐寺(上醍醐・准胝堂)(京都府) 【世界遺産】真言宗醍醐派の総本山。豊臣秀吉も花見をした“桜の名所”(さくら名所100選)。国宝の金堂、五重塔、薬師如来など見どころ満載。秋は紅葉の名所
12 正法寺しょうほうじ/岩間寺いわまでら(滋賀県) 通称:岩間寺。ご本尊の十一面観音は厄除け・雷除けの「汗かき観音さん」として親しまれています。松尾芭蕉ゆかりの地。
13 石山寺(滋賀県) “石の山(国の天然記念物)”の上に建つ本堂(国宝)、源頼朝が寄進した日本最古の多宝塔(国宝)など、見どころ満載。紫式部(源氏物語)ゆかりの地。
14 三井寺(滋賀県) 天台寺門宗の総本山。正式名称は園城寺おんじょうじ。日本の四箇大寺しかたいじ東大寺興福寺比叡山延暦寺園城寺)のひとつ。“国宝10件”&”重要文化財42件”という文化財の宝庫!
15 今熊野観音寺(京都府) 弘法大師(空海)が手彫りしたと伝わる十一面観音は「頭の観音さま(頭痛封じや知恵授け)」として人気。秋は紅葉の名所。
16 清水寺(京都府) 【世界遺産】清水の舞台(国宝)で有名。春は桜、秋は紅葉も美しく国内外から年間約500万人の観光客が訪れる。
17 六波羅蜜寺ろくはらみつじ(京都府) ご本尊の十一面観音は国宝。教科書にも登場する「空也上人立像(重要文化財)」など、貴重な仏像を拝める仏像好き憧れのお寺。
18 六角堂頂法寺(京都府) 聖徳太子による創建と伝わる京都市内屈指の歴史で、「いけばな発祥の寺」。町中にあり常に人で賑わっています。
19 革堂行願寺こうどうぎょうがんじ(京都府) 「こうどうさん」として、地域の人(&猫)から親しまれるお寺。西国三十三所では唯一の尼寺。
20 善峯寺よしみねでら(京都府) 京都洛西のお寺で、春は桜、秋は紅葉の名所。薬師堂から眺める京都の街は絶景。京都洛西観音霊場(1番)。
21 穴太寺あなおじ(京都府) 約1300年前の創建という丹波エリア屈指の歴史。撫でると「病気平癒」のご利益がある「なで仏」が有名。江戸時代の復刻御朱あり。
22 総持寺(大阪府) 亀に乗っているご本尊で知られます。「料理の寺」としてプロの料理人にも信仰されています。
23 勝尾寺かつおうじ(大阪府) 古くから「勝運の寺」として源頼朝や足利氏、豊臣氏などの武将に信仰されたお寺。春は桜、初夏はアジサイ、秋は紅葉など関西屈指の花の寺。
24 中山寺(兵庫県) 聖徳太子が開いた”日本初の観音霊場”。豊臣秀吉が祈願して秀頼を授かったことで「子授け観音」、「安産の寺」として全国的に有名。
25 播州清水寺ばんしゅうきよみずでら(兵庫県) 京都 清水寺(16番)と区別するために”播州清水寺”。名前の由来になっている”顔を写すと寿命が3年延びる”井戸が残り、春は桜、秋は紅葉の名所。
26 一乗寺いちじょうじ(兵庫県) 「日本屈指の古塔」(約850年前)とされる三重塔は国宝。その他、本堂やご本尊など重要文化財もズラリ。
27 圓教寺えんぎょうじ(兵庫県) 「西の比叡山」「天台宗三大道場」(圓教寺比叡山延暦寺・大山寺)ともいわれる大寺院。「ラストサムライ」「軍師官兵衛」などのロケ地にも。
28 成相寺なりあいじ(京都府) 願い事が”成り合う”(叶う)寺として信仰され、展望台からは日本三景の天橋立が一望できます。
29 松尾寺まつのおでら(京都府) 丹後地方(京都の北部)で唯一の国宝や、快慶作の「阿弥陀如来坐像(重要文化財)」など、貴重な宝物あり。ご本尊は西国三十三所で唯一の馬頭観音
30 宝厳寺ほうごんじ(滋賀県) 「秀吉時代の大阪城唯一の遺構?」と注目される唐門(国宝)日本三大弁天(竹生島江ノ島厳島神社)のひとつで、その中でも一番の歴史。
31 長命寺(滋賀県) その名の通り「延命長寿」のご利益で”長生きの観音さん”と親しまれるお寺。美しい三重塔、本堂(国の重要文化財)や、境内から見渡す琵琶湖は絶景
32 観音正寺かんのんしょうじ(滋賀県) 聖徳太子創建と伝わる歴史あるお寺。観音寺城(日本100名城、日本五大山城)と隣接。境内からの眺望も素晴らしいです。
33 33.華厳寺(岐阜県) “谷汲さん”として親しまれる、”満願のお寺”。春は桜、紅葉の名所としても賑わいます。西国三十三所で唯一の近畿エリア外(岐阜県)
番外 元慶寺がんんけいじ(京都府) 西国三十三所巡礼を復活・再興させた花山法皇かざんほうおうが出家、法皇になったお寺。番外札所の一つ。
番外 法起院ほうきいん(奈良県) 西国三十三所巡礼を創始した長谷寺(8番)徳道上人とくどうしょうにんが開いたお寺で、ご本尊としてまつられています。番外札所のひとつ。
番外 花山院 菩提寺かざんいん ぼだいじ 西国三十三観音霊場を復活させた花山法皇が住んでいた場所。西国三十三所巡礼の番外札所で、別格の聖地とされています。

「札所」という言葉の意味は?

札所(ふだしょ)とは?
巡礼に含まれているお寺のことを「札所」といいます。
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かつては参拝の証明としての「木札、紙札」をお寺の柱、天井などに打ち付けていました。現在でも柱などに、その名残が残っています。お寺に釘を打ち込むなんて今じゃ考えられませんが(汗)、時代によって価値観は全く変わります。当時はこれが当たり前だったようです。この習慣から「札を打ち付ける所」=「札所」という由来になっています。

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現在では当然のこと、文化財保護のため禁止。その代わりに「納め札」という紙を納めます。

西国三十三所の納札の書き方

西国三十三所の納札とは?納札の意味・書き方は?

西国三十三所の歴史や意味を知る

その歴史・起源・由来は?

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西国三十三所巡礼は、718年徳道上人とくどうしょうにんという長谷寺(8番)の僧侶が始めたと伝わります。言い伝えによると、徳道上人は病気で一旦仮死状態になり、冥土の入り口で閻魔大王と出会います。

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閻魔大王は「お前はまだ死んじゃダメ。人々を救うために三十三ヵ所の観音霊場をつくって広めてくれ」と徳道上人にミッションを与え、「33の宝印」を授けました。

中山寺の石棺
今も中山寺(24番)に残る石棺(せっかん)

閻魔大王の力で仮死状態から戻った徳道上人は、早速人々に観音巡礼を勧める活動をします。
しかし、この時はまだ世間の人に受け入れてもらえませんでした。
「今はまだ機が熟していない・・」そう感じた徳道上人は、中山寺(24番)の石棺に33の宝印を納めます。
この徳道上人が活動を始めた718年からちょうど1300年にあたるのが2018年。2020年まで「西国三十三所早創1300年記念事業」も行われています。

花山法皇が復興させる

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徳道上人から約270年後。65代花山天皇は、当時の権力争いに巻き込まれて19歳という若さで出家して法皇に。中山寺の石棺から徳道上人が納めた「33の宝印」を見つけ出し、観音巡礼を復活させます。

花山法皇
第65代天皇(在位984年~986年)で、出家後は花山法皇。
陰陽師として有名な安倍晴明も仕える。花山天皇の次の代の天皇は小狐丸伝説でも有名な一条天皇。

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当時はすでに熊野信仰・熊野詣も活発で、花山法皇が復興させた時は、機も熟していたようです。最初は法皇周辺の間で流行になり、後に僧侶の「修業の場」として信仰され、室町時代頃から一般の人も巡礼するようになったそうです。

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(伊勢神宮 内宮)
江戸時代になると巡礼ブームがおこり、今でいうガイドブック(絵地図・道中案内)も出版されて庶民にも浸透。この時は東日本方面から参拝する人は、熱田神宮お伊勢参り熊野三山の流れで巡礼していたようです。

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つまり関東の人にとって最初の札所が熊野三山(世界遺産)の青岸渡寺だととっても便利。という理由で青岸渡寺が1番札所になったとか。

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そして一番東に位置する33.華厳寺(岐阜県)で満願したら、そのまま中山道を通って帰り、その途中にある「善光寺(長野県)」にも立ち寄ったことから、善光寺がお礼参りの定番に。
多くの庶民にとって巡礼は一生に一度であり命がけの旅。
「巡れるところは巡っておきたい」ということで有名な寺社には、信仰はもちろん、観光目的もあって巡っていたようですね。

西国三十三所を巡る理由・意味は?

西国三十三所は「観音さま」をめぐる巡礼です。観音さまは、相手の願いに合わせて33の姿に変身します。この「33」という数字に由来しているのが「三十三観音霊場」です。

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仏教には「地獄道、修羅道、餓鬼道、天道、畜生道、人道」という6つの世界で生まれ変わりを繰り返すという考え方(六道輪廻)があります。
この6つの道に迷っている人を救うのが西国三十三所のご本尊として安置されている六観音です。


観音様は姿を変化して「自分たちの願いを気軽に聞いてくれる仏様」であり、6つの道をサポートする仏様なので、西国三十三所をめぐること=極楽浄土へのパスポートになるという意味合いがあります。

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現在でも「御朱印=仏様の分身」とされ、西国三十三所の御朱印帳を「閻魔さんへの手土産になる」ということで、亡くなった際に御朱印帳を棺桶に一緒に入れるようお願いする人も多いといいます。

西国三十三所をめぐる理由
・健康祈願
・先祖の供養
・自分探し
・観光
・御朱印集め
・イケ仏に会いに行く
・癒しになる
などなど、西国三十三所をめぐる理由はさまざま。
そんなあらゆる人を優しく受け入れてくれるのが、西国三十三所巡礼です。

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初心者にとっては専門用語も多く敷居が高い「巡礼」ですが、観音さまが姿を変えて庶民に降りてきてくれるように、札所周辺のスイーツを紹介する「スイーツ巡礼」や、親子で巡れるように子供専用の御朱印帳があったりと気軽に参加できる様々な事業が行われています。初心者にとって一番めぐりやすい巡礼かも知れません。

すべて巡るととどうなるの?

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西国三十三か所をすべて参拝することを「満願」または「結願(けちがん)」といいます。“願いが達成して祈願を終えられた”という意味です。

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巡礼を何度も行うことは大きなご利益があるとも言われ、「1度目は先祖のため」「2度めは家族のため」「3度めは自分のため」とも言われるとか。もし、何度もめぐりたいという気持ちがある人は、「公認先達」への道もオススメです。

満願後の先達専用納経帳(御朱印帳)

西国三十三所を満願(結願)したら、先達に。その後もランクアップ出来る

まとめ

知ればもっと好きになる西国三十三所。めぐってみよう^^


巡子
満願したいけど、電車だと行きづらいお寺もあるよね。でも車の運転不安だし・・どうしよう。
観音さま
西国三十三所巡礼のバスツアーなら、移動も楽チンだよ!
西国三十三所のバスツアー
御朱印は添乗員さんが代理で頂いてくれる
・西国三十三所早創1300年記念の御朱印帳付
番外札所も参拝
お参りの必需品がついてくる などなどのバスツアーだからこそのメリットも。

1.クラブツーリズムのサイト(下記参照)へ
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西国三十三所の基礎知識

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