もくじ
- 1 西国三十三所の重要文化財・国宝
- 1.1 1番 青岸渡寺|本堂(重要文化財)
- 1.2 2番 紀三井寺|楼門・多宝塔(重要文化財)
- 1.3 3番 粉河寺|大門・中門・本堂(重要文化財)
- 1.4 5番 葛井寺|最古の千手観音(国宝)・西門(重要文化財)
- 1.5 6番 壺阪寺|礼堂・三重塔(重要文化財)
- 1.6 7番 岡寺|ご本尊・仁王門(重要文化財)
- 1.7 8番 長谷寺|仁王門・登廊・ご本尊(重要文化財)・本堂(国宝)
- 1.8 9番札所 興福寺|南円堂(重要文化財)五重塔・東金堂(国宝)
- 1.9 10番 三室戸寺|5体の仏像(重要文化財)毎月17日のみ
- 1.10 11番 醍醐寺|金堂・五重塔・唐門(国宝)
- 1.11 12番 岩間寺|不動明王(重要文化財)※毎月17日
- 1.12 13番 石山寺|本堂・多宝塔(国宝)、多数の重要文化財
- 1.13 14番 三井寺|金堂(国宝)
- 1.14 16番 清水寺|清水の舞台(国宝)
- 1.15 17番 六波羅蜜寺|空也上人像他(重要文化財)
- 1.16 20番 善峯寺|多宝塔(重要文化財)
- 1.17 26番 一乗寺|日本屈指の古い「三重塔」(国宝)
- 1.18 27番 書写山円教寺
- 1.19 30番 宝厳寺
- 1.20 28番 成相寺|鉄湯船(重要文化財)
- 1.21 31番 長命寺|本堂・三重塔(重要文化財)
- 2 まとめ
西国三十三所の重要文化財・国宝
日本最古の霊場として日本遺産にも認定された西国三十三所。各お寺には長い歴史を経て、今も残る文化財がたくさんあります。
そこで各お寺(札所)の見逃せない”国宝・国の重要文化財”をピックアップ。
非公開のものも含めるとすごい数になるので、常時拝観できる国宝・重要文化財を紹介します。
普段見れない”お寺の宝”は、春や秋の特別拝観などで公開されるケースもあるので要チェック。
1番 青岸渡寺|本堂(重要文化財)
世界遺産 青岸渡寺(1番)の本堂(重要文化財)は、豊臣秀吉による再建。
和歌山県南部では、最古の建物だとか。
2番 紀三井寺|楼門・多宝塔(重要文化財)
紀三井寺(2番)の楼門は今から500年以上前(1509年)の建立(重要文化財)
多宝塔も500年以上前に再建(1449年)された重要文化財。
3番 粉河寺|大門・中門・本堂(重要文化財)
粉河寺(3番)の大門(重要文化財)。
山門(お寺の入口の門)としては、和歌山県内でも3番目の大きさなんだとか。
(1番は高野山、2番は根来寺)
180年前に建てられた中門(重要文化財)。四天王がまつられています。
粉河寺の本堂(重要文化財)
約300年前に再建されたお堂で、ドッシリ感がスゴイです。この本堂は、西国三十三所の札所の中でも最大だとか。
5番 葛井寺|最古の千手観音(国宝)・西門(重要文化財)
葛井寺(5番)のご本尊は、現存する最古の千手観音で、国宝。
こちらは毎月18日のみ。「何十年に一度」という秘仏も多い中、国宝の仏像が毎月拝めちゃうのは嬉しいですね。
西門(四脚門)は、1601年に豊臣秀頼が寄進したもので重要文化財!
6番 壺阪寺|礼堂・三重塔(重要文化財)
壺阪寺(6番)の礼堂(重要文化財)は室町時代の建立。
右奥にある一番高い塔が今から500年以上前に建立された三重塔(重要文化財)。インドから贈られた新しい石仏と、壷阪寺の歴史ある建物の融合。
7番 岡寺|ご本尊・仁王門(重要文化財)
岡寺(7番)の仁王門は今から約400年前に造られた重要文化財。
ご本尊は如意輪観音坐像(重要文化財)。土で造った像としては日本最大とされ、「日本三大仏」のひとつとされています。
8番 長谷寺|仁王門・登廊・ご本尊(重要文化財)・本堂(国宝)
長谷寺(8番)の「仁王門(重要文化財)」
仁王門を抜けると、有名な登廊(重要文化財)。
登廊は、上・中・下にわかれていて、長さが「108間(約200m)」あり、108という数字は「煩悩(ぼんのう)の数」にちなんでいるとか。
京都の清水寺(清水の舞台)同様の舞台づくり。
9番札所 興福寺|南円堂(重要文化財)五重塔・東金堂(国宝)
興福寺(9番)の「五重塔と東金堂のダブル国宝」。この五重塔は東寺の五重塔に次ぐ高さだとか。
八角形の屋根がカッコい!現在残る南円堂は約230年前に再建されたもので4代目ですが、日本最大の八角形のお堂(重要文化財)。
10番 三室戸寺|5体の仏像(重要文化財)毎月17日のみ
三室戸寺(10番)の宝物館にある5体の仏像はすべて重要文化財。
いつも見れるわけではないですが、毎月17日
には、宝物館が公開されます
・阿弥陀三尊(勢至菩薩、阿弥陀如来、観音菩薩)
・毘沙門天
11番 醍醐寺|金堂・五重塔・唐門(国宝)
醍醐寺(11番)の中心的なお堂、金堂は国宝。関ヶ原の戦いが行われた年(1600年)の再建。
「金堂」のすぐ近くにある五重塔(国宝)。京都に残る数少ない平安時代の建築。
意外と皆さんに素通りされている唐門(国宝)。かっこいいです。
12番 岩間寺|不動明王(重要文化財)※毎月17日
岩間寺(12番)の不動堂に安置されている不動明王は平安時代作の重要文化財。こちらは、毎月17日にご開帳されています。
13番 石山寺|本堂・多宝塔(国宝)、多数の重要文化財
石山寺(13番)は重要文化財や国宝に指定される建物・仏像がたくさん。
石山寺の重要文化財・国宝(一部) | |
東大門(重要文化財) | 石山寺の正門。「運慶・湛慶」作と伝わる仁王像 |
兜跋毘沙門天(重要文化財) | 毘沙門堂に安置されている毘沙門天がカッコいい! |
御影堂(重要文化財) | 弘法大師(空海)の像が安置 |
蓮如堂(重要文化財) | 淀殿が境内復興の際に建築 |
三十八所権現(重要文化財) | 本堂のすぐ近く |
経蔵(重要文化財) | 高床式の蔵 |
鐘楼(重要文化財) | 源頼朝が寄進と伝わる鐘楼 |
多宝塔(国宝) | 源頼朝寄進の「多宝塔」。日本最古の多宝塔として国宝に指定 |
本堂(国宝) | 滋賀県最古の木造建築物 |
石山寺の入り口、東大門(重要文化財)。源頼朝が寄進したもので、現在残るものは豊臣秀吉の側室、淀殿によって修理されたものだとか。
左右に並ぶ迫力満点の仁王像はカリスマ仏師「運慶・湛慶」作とも伝わる仁王像。
こちらは、源頼朝寄進の「多宝塔」。
日本最古の多宝塔として国宝に指定されています。
キュッと引き締まった美しい佇まい。「日本一美しい」と絶賛する声もチラホラ。しかもこの中にはカリスマ仏師・快慶作と伝わる「大日如来坐像(重要文化財・秘仏)」が鎮座。
14番 三井寺|金堂(国宝)
三井寺(14番)の総本堂「金堂」は国宝。豊臣秀吉の正室 北政所ねねが再建。圧倒的な存在感。
16番 清水寺|清水の舞台(国宝)
清水寺(16番)の本堂(清水の舞台)は国宝
2017年から本堂の屋根の「平成の大修理(50年ぶり!)」が行われていましたが、無事に終了。現在は、かつての「清水の舞台」を見れる状態です。
くぎを使わずに78本の柱だけでつくられた清水の舞台。この技術、スゴイですよね。
17番 六波羅蜜寺|空也上人像他(重要文化財)
六波羅蜜寺(17番)の宝物館では、有名な「空也上人像(重要文化財)」が常時拝観可能。繊細に作り込まれたお姿は感動的。
右)運慶自身の像も!(重要文化財)
左)“髪の毛”を持っている地蔵菩薩(伝 定朝作・平安時代・重要文化財)。
右)平清盛坐像(重要文化財)。この地は平安時代には平家の拠点だった場所で、最盛期は5200もの屋敷があったとか。
【拝観料】大人600円 中学~大学生500円 小学生400円
20番 善峯寺|多宝塔(重要文化財)
善峯寺(20番)の多宝塔は約400年前(1621年)に再建された重要文化財。
26番 一乗寺|日本屈指の古い「三重塔」(国宝)
一乗寺(26番)の「三重塔(国宝)」
約850年前(平安時代)に建てられた日本屈指の古い塔。
27番 書写山円教寺
圓教寺(27番)のコの字型に並ぶ景観は圧倒的。
左から常行堂、食堂、大講堂(いずれも重要文化財)
30番 宝厳寺
宝厳寺(30番)の唐門は国宝(訪れた時は残念ながら工事中)
最近の調査で「豊臣秀吉の時代の大阪城遺構ではないか?」という説があり、そうだった場合は「秀吉時代の大阪城の唯一の遺構」になることから、大注目されています。
西国三十三所の札所である「観音堂」から、都久夫須麻神社へ向かう舟廊下(重要文化財)。豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に利用した”船の櫓”を再利用
もともとは宝厳寺と一体だった竹生島神社。
明治の神仏分離令でお寺と神社に分かれてしまいました。豊臣秀吉が伏見桃山城の建物を寄進した本殿は国宝。
28番 成相寺|鉄湯船(重要文化財)
成相寺(28番)の本堂前にある「鉄湯船(重要文化財)」。
今から700年以上前(鎌倉時代)の作とされ、日本三大鉄湯船のひとつとされているとか!近くの智恩寺も含まれているので、要チェックですね。
その名の通り「湯船」ですが、直接入るのではなく沸かしたお湯をかける為に使っていたようです。現在では「手水鉢」になっています。
31番 長命寺|本堂・三重塔(重要文化財)
長命寺(31番)の本堂と三重塔セット(どちらも重要文化財)
ヒノキの皮でできた「檜皮葺(ひわだぶき)」の屋根の眺めも圧巻です。
まとめ
せっかくの巡礼。ゆっくり重要文化財・国宝を見てまわろう!
・西国三十三所早創1300年記念の御朱印帳付き
・番外札所も参拝
・お参りの必需品がついてくる などなどのバスツアーだからこそのメリットも。
1.クラブツーリズムのサイト(下記参照)へ
2.歴史・文化「お参り・巡礼の旅(こころの旅)」をクリック
3.出発地から探す
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